秘密の契約
パジャマの上にカーディガンを羽織った日菜はイスに座ったまま千波を見ていた。



「寝ていなくていいのか?」



「えっ?うん、うん ずっと横になっていたから腰が痛くなっちゃって」



「そう……」



唇の色は良くない。



「明日は学校へ行けると思う」



「明日に元気になるとは思えないな」



千波は日菜の前まで来ると額に手を置いた。



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