秘密の契約
「もしかして約束してた?」



「いや、約束はしていない ありがとう」



そう言って萌に微笑むと千波が帰って行った。



+ + + + + + +



家に戻った時、胸のポケットに入れていた携帯が鳴った。



着信を見ると海外の番号だ。



「はい?」



『カリフォルニア州立大病院ですが、そちらはミスター チナミ・アサクラですか?』



カリフォルニア州立大病院はミランダが入院している病院だ。



「そうですが?」



『ミス ミランダが先ほど亡くなりました』





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