秘密の契約
「本当になんでもないのっ」



今話したらどんどん嫌な子になっちゃう……。



「日菜……」



急に様子がおかしくなった日菜に千波は鋭い眼差しを向けた。



日菜が手首を掴んでいた千波の指を外そうとした。



「日菜!」



千波が声を荒げた時、郁斗がサッカーボールを蹴りながら門からやってきた。



「何やってんの?痴話げんか?」



まったくこの2人は落ち着いたと思ったら……。



郁斗は心の中でため息を吐いた。




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