秘密の契約
日菜の気分は下校時刻になっても落ち込んだままだった。



「日菜、ちょっと元気出してよ なんかあったの?」



愛が下駄箱から校門に向かって日菜と歩いている。



「ん……千波くん週末、神戸に出張だったの……」



「出張か……仕方がないよね 千波様も真剣に仕事に取り組んでいるんだもんね」



「それはわかっているの……だけど会いたくて会いたくて……気が狂っちゃいそう……」



日菜の恋する気持ちが羨ましいと愛は感じた。



こんなにも人を愛する事が出来る日菜は幸せだ。


しかもその彼はすごい人なのだから。




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