秘密の契約

甘いキス

サラダを作り終えると日菜は寝室に行ってみた。



そっとドアを開けると部屋は暗かった。



廊下の明かりを頼りにベッドの横に高さのあるおしゃれなライトを見つけた。



ライトを点けると部屋の中が柔らかい光に包まれる。



ベッドで眠っている千波の姿が浮かび上がった。



「千波くん」



ベッドの端に腰をかけて千波を呼ぶ。



「千波くん」



まったく起きそうもない。



仕方なく日菜は手を伸ばして千波の身体を揺すった。



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