秘密の契約
食事が終わると2人で片づけをしてリビングのソファーに落ち着いた。



「おいしかったよ 日菜は何でも出来るんだね」



裕福な家庭に育った日菜。



お手伝いさんもいるのだが厳しく育てられたおかげで何も出来ないお嬢さんではなかった。



そんな所も千波が好きな理由。



千波の腕が日菜の肩に回り色素の薄い髪を撫でている。



寄り添った姿は甘い雰囲気を漂わせていた。



「口にあって良かった♪」



千波の言葉に日菜はにっこり笑顔を向けた。



この笑顔を誰にも渡せないと思った。




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