秘密の契約
日菜はシャワーを浴びて身支度を済ませるとリビングへ行った。



「髪の毛はちゃんと乾かさないと風邪を引くよ 外に出たら凍っちゃうよ 座って待ってて」



入ってきた日菜を見てソファーから立ち上がる。



リビングを出て行くとすぐにドライヤーを手に戻って来た。



千波くんのしなやかな指があたしの髪の中を優しく移動する。



「日菜の髪は柔らかいね?俺のとは違う感触だ」



「千波くんはサラサラの髪だよ」



日菜はドライヤーをかけられているにもかかわらず千波の方を向いた。



千波の髪に手を伸ばす。



そして指を千波の髪に入れる。



手からサラサラと髪の毛がこぼれた。



「ねっ?」



愛らしく微笑まれて千波は日菜の唇にキスを落とした。




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