秘密の契約
パウダールームにあった紙袋のおかげで日菜の荒い呼吸は治まった。


「もう大丈夫だよ 日菜 いったいどうしちゃったの?」


愛が呼吸が普通に戻った日菜の髪をやさしく撫でて聞く。


日菜はぐったりとソファーの上に座っていた。


郁斗もどうしていいか分からない。


こんな日菜は初めてだ。


「帰りたい……」


ポツリ言った言葉に3人は驚いた。



「そんな、いくらなんでも……千波様は怒っていないと思うよ」


愛が言う。


「そうだよ 夜には日菜と会ってくれるよ 今日はクリスマス・イブなんだから それまで楽しもうぜ」


郁斗が明るく言う。


心配してくれている3人に申し訳ない……。



「ごめんね……郁斗、愛ちゃん、梨絵ちゃん……もう大丈夫だから3人はゲレンデに行ってきて」


「あたしたちの事は良いよ 日菜、そんなにおりこうさんにならないで」


梨絵が日菜にホットミルクのカップを渡しながら言う。


「あの電話はなんだったの?」


あの電話の最中に日菜の様子がおかしくなった。





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