秘密の契約
「千波くんだ……」


日菜は携帯を開いた。


「千波くん」


『日菜、ごめん 今日は行けなくなった』


千波の声と一緒に騒がしい声が聞こえる。


その声で千波の声はやっと聞こえる程度だ。


「どうして……?」


行けなくなったと言われた日菜は勇気を出して聞いてみる。




『おい!』


電話の向こうで千波が誰かに叫ぶ。


『私が話してあげるわ』


十和子の声が携帯から聞こえてきた。




「!!!!!」


2人は一緒にいる……。


日菜は声も出ないほど驚いた。


『千波さんはもう休んだ方がいいわ』


電話の向こうのやり取りを日菜は聞いて携帯を床に落としてしまった。


カシャーン


トランプで遊んでいた3人がびっくりして日菜を見た。




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