秘密の契約
千波とのデートは日菜にとってつらいものでしかないのだが一緒に過ごすうちに楽しくなって行った。



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「千波くん、あんなホラーが好きだったの？」



「意外と好きだよ」



最近騒がれていたアメリカのホラー映画を２人は見たのだ。



「ちょっと怖すぎ……」



今でも心臓が暴れている感じがする。



「日菜は血を見るたびに叫んでいたもんね？」



「しばらくレバーを見たくない気分……」



「気を取り直して美味しいものを食べに行こう」



まるで本当に付き合っているみたいだ。



恋人同士みたいに手を繋いでポップコーンを食べて……。



楽しそうに笑い合う。



これが本当のデートならば日菜は天にも登る気分だっただろう。










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