オタク女子。


「あれ、おかしいな」


休憩室から戻ると、ひかるがいなかった。
そういえば今日、彼の姿を見かけていない。てっきり他の部署での仕事があるのかと思ってたけど、さすがにこれだけ時間がたてば戻ってくるはず。

まさか遅刻とか?でも残念ながら時間にはキッチリしたヤツだ。それはない。


「綾子先輩、進藤見てません?」
「進藤くんなら今日は有休取ってるわよ。そこのホワイトボード見なさいよ」
「あ、マジですか。ありがとうございます」


ほんとだ。
きちんと書かれていた。

なーんだ、今日ひかるはいないのかぁ…。相談出来ないなぁ。仕方ない、今日発売の最新刊を読みながらでも自分の将来について少し考えてみるか。うん、そうしよう。


「あ!さつきちゃん!」


思い出したように綾子さんが言う。


「そういえば………」

と沈黙。ん?と首を傾げてあれ?と呟いている。
もしや伝言をわすれ…


「あは、冗談よ、冗談。さつきちゃんじゃあるまいし」
「うっ」

今綾子さんから軽い嫌味言われた…。過去に何度か伝言を忘れるという失態を犯したことのある私は何も言えません。








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