オタク女子。
『今から会えるよな?』
………まるでカップルみたいなんですが!?
というか私が暇だということを確信してるな!?まあ、確かにそうなんだけどね!それが悔しい気もする。
『なんで?』
『恋人の顔が見たいとお袋に懇願された。頼れるのお前しかいない。いつか昼飯奢るから彼女のフリしてくんね?』
いくらなんでもそれは無理難題だ。
断りの文句を打ち込もうとしたが、奢りという言葉が魅力しか放ってない。しかも今のひかるの事情も知っている。私の情けという情けが発動した。
『おk』
『サンキューー!!!』
『武装するのに時間がかかるのだがそれでも宜しい?』
『構わない。横浜駅に着いたら連絡して。俺が迎えに行くから』