そっと、きえていく
雲を切り裂くような光が、空一面に走ったのと同じく。
わたしの心を切り裂くような、メールが届いた。

≪加奈ちゃん≫
本文:
【来てないって、言ってるじゃん! どうしてはこっちだよ。信じてくれないの? わたしだけ、じゃないよ。あたしだって、イヤな気分だよ。あたしは何も知らないから。もう、今日はメールしんとこう】

唇をかみ締め、わたしはケータイをしまった。
加奈ちゃんに嫌われてしまった。

いや、これだけで崩れるような関係ではないから、と言い聞かせても、一抹の不安は残る。

もし、このまま仲が悪くなったりしたら……。
ああ、だったら、由実ちゃんとの関係は、壊したくないのに。
友だちの多い由実ちゃんといれば、安全だろうに。

ここまで考えて、わたしは心底自分の汚さに嫌気がさした。
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