放課後、キミとふたりきり。

けれどすぐに何か思い当たったようににやりとした笑みを浮かべた。


「ああ、なるほど。矢野とデートってわけだ?」

「う、うん」

「デートならしょうがない。他当たるから、千奈は気にせず楽しんでね!」

「ごめんね由香ちゃん。ありがとう」


トンと軽く背中を押され、鞄を持って彼の待つドアへと向かう。

少し振り返った自分の席には、笑顔の由香ちゃんと手を振る茅乃がいて、照れくさくなりながらわたしも笑って手を振り返した。


「お待たせ、矢野くん」


ドアにもたれかかっていた矢野くんが、身体を起こして首を傾ける。


「早く行こーぜ。映画始まっちまう」

「うん! 急ごう」


肩を並べ、駆け足で廊下を行く。

途中で手をとられ、ぐんと力強く引かれて驚いたけど、矢野くんが楽しそうだからわたしも笑った。



わたしたちの放課後は今日も、笑顔で溢れている。






【END】
< 223 / 223 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:258

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】
  • コミック掲載中
[原題]結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話

総文字数/89,322

恋愛(ラブコメ)253ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
いきなりお見合いしろ? 卒業したらその相手と結婚? そんなの、するわけないでしょおおおっ!? 突然おじいちゃんに見合いを言い渡され 怒って家を飛び出したら 「行くとこないなら、ウチくる?」 なぜか同じクラスのミステリアスな男の子に拾われ 彼と一緒に暮らすことになりました 「懐かない猫拾ったみたい」 「恐くないからこっちおいで」 「猫の仕事はご主人様を癒すことでしょ」 学校では塩対応で有名な彼に 家では猫かわいがりされてます! Thank you for your review! aris**さま
明日死ぬ僕と100年後の君

総文字数/138,959

恋愛(純愛)306ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「君みたいな人間が嫌いなんだ」 初対面でいきなり 笑顔でそんなことを言った君 「わたしだってあんたみたいな偽善者大嫌い」 そう言ってやればよかった ・.。*.゚・+。*.・。+゚・。+.*・。゚.+*。・.゚+.・。 【ボランティア部の聖人】 ARIMA YUSEI 有馬夕星 【無気力女子】 OSAKI IKURU 大崎 いくる ・.。*.゚・+。*.・。+゚・。+.*・。゚.+*。・.゚+.・。 生きてる意味なんてわからなかった ずっと孤独だと思っていた 君と、出逢うまでは
卒業まで100日、…君を好きになった。
[原題]卒業同盟~きみと過ごす最後の時間~

総文字数/113,590

恋愛(純愛)356ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
進学校の中で誰より早く合格してしまった唯。 孤独で退屈な時を過ごしていた唯に、 続いて合格を決めた平が声をかけてきた。 「俺と楽しいことしない?」 受験生ではなくなった 君と私だけで過ごす最後の時間。 HARUKAWA YUI 【春川 唯】 × TAIRA ATUSHI 【平 篤】 ふたりきりの卒業生

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop