Who?
父親。
 対象者だ。
 音楽が聴こえた。
 jazzのスタンダードナンバーである、『take faive』だ。メロディーを口ずさんでいる。音が漏れている部屋の扉の隙間から橙色の光が漏れていた。台風の影響で外は暗い。漏れる光の強さを感じた。
「いるんだろ。わたしを殺しにきたんだろう」
 対象者の声がした。
 カナエは何も言わない。
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