運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜

今日は水仙の花…。

荻野さんはいつも違う花を毎日持ってきてくれる。

しかも私が好む様な花ばかり。

まるで、私の好みを分かっているかの様。


「そういえば、君にこれを持ってきたんだ」


そう言って荻野さんは私に紙袋を手渡した。

中を覗くと、沢山の本が入っていた。


「これ…」


手に取って見ると生物基礎の教科書だった。

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