いつまでも…*短編
結局

その後俺はバスが到着してすぐ、駅で待ってた奴らに捕まり、家に返された。

世間体を気にする両親は
夏休み明けすぐに引っ越しをすることになる。

携帯も新規で作り直し
なにもかもぬかりなく抹消され
未緒との交流も完全に出来なくなった。


あの夏の記憶はいつまでも残る

なんど恋をしてみても

未緒の笑顔は心から離れない

長年の月日のなかで
美化されているのかもしれない

でも10年経った今でも

夏の終わりが近づくと
未緒がどうしているのか気になってしまう。

結婚を決めた俺に

知る権利なんてないけど


最後に一度

もう一度だけ会って

しっかりと別れを告げたい


「ずっとずっと大好きでした。」

と。



end.
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