ドクトル…あなたに恋して良いですか?
コンコン
「おはようございます…鈴木さん、どう?」
「先生おはようございます。調子はいいです」
「おはようございます」
「あ、お友達ですか?」
「はい。」
「あぁ…じゃぁ。」

そうして医師は帰って行った。そんなぼーっとした様な医師を目の当たりにして、せあらは茅乃に聞いた。

「あの先生…大丈夫?」
「え?何が?」
「なんかボーッとしてない?」
「でも良い先生だよ?」
「ふーん…そっかぁ…」

医師が出て行った扉を見つめてため息を1つ吐いたせあら。
なんだかボーッとして、寝癖も見えて、いわゆるどこにでも居るような眼鏡男子の感じだった。
< 6 / 84 >

この作品をシェア

pagetop