偽恋からはじめてみました。

学校につくと
もう昼休みだった。


「おはよー!」


「おはよーってもう、お昼だから!」


「あはははー…」


笑っていたあかりの顔が
一瞬で曇ったのがわかった。


「…みおな、何かあったでしょ。目が腫れてる」


必死に隠していたけど
あかりには、ばれてしまった。



「…うぅ」


気の緩んだ私は
また涙がこぼれた。


「よしよし、…新田くんのことだよね?」


「うん…」



あかりは私の話を
ゆっくり聞いてくれた。


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