プレゼント・2
俊彰side
今、俺の目の前には、愛しい人の寝顔……。

俺の腕枕で、安心したように眠るのは……。

「美樹……。」
右手で髪を撫でると、口元がゆっくりと弧を描き……。

「俊彰……さん……」

思わず瞼にキスを落とす。

本当に、この子は、どこまで俺を溺れさせれば気が済むんだろう……。

ククッと、苦笑を漏らす。

やっと……、やっとすべてを手に入れた……。

もう離しはしない。

この先も。

「覚悟しててよ……」
チュッと唇にキスをすると。

細く柔らかい身体を、ギュッと抱きしめる。

心地よい素肌。

いつも、いつまでも抱きしめていたい……。

きっと捕まったのは……。

逃げられないのは……。

「俺の方だな……。」

幸せな気持ちに包まれながら。

自分も眠りに落ちていく。

目が覚めたら、2人でチョコを食べよう。

愛しい君のためだけに作った、甘い甘美なチョコレートを……。


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