ヤンキーなんて大嫌い!

#サミット

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ーキーンコーンカーンコーンーー…

さっ。会議室行かなきゃ。

コンコンッ。
「失礼します。生徒会長の赤羽理子です。」
「待ってましたよ。」
すでに理事長と他の生徒会メンバー、そして青葉高校の生徒会。
って…!金髪?!
「赤羽さん?立ち止まってないで早く来てください。」
嘘でしょ…。
そこにいたのは紛れもなく…
桐島優斗くん。
「き…桐島…くん?」
「あら?桐島くんと赤羽さん知り合いなの?」
「あ、はい。今朝ヤンキーに絡まれてるとこを助けてくれました。」
「そうだったの。ほら席について。」
…まさか桐島くんが生徒会だったなんて。
でも納得はできる。他人を助けるだなんてフツーしないもんね。
「では、まずひとりひとり自己紹介してください。」
理事長がそう言うと、第一声を発したのは
「青葉高校生徒会長、桐島優斗です。」
それに続いて
「副会長の新垣蓮(にいがきれん)です。」
「会計長の結城真宏(ゆうきまひろ)だよ!」
「書記長、三吉龍(みよしりゅう)な。」
副会長はシャキッてしてるけど、会計長はなんだか女の子みたいにカワイイし、書記長はチャラい。

「ほら、あなたたちも。」
「神成学園生徒会長、赤羽理子です。」
私に続き、
「副会長、和田芽生菜(わだめいな)です。」
「会計長の祈月未由(きづきみゆ)です。」
「書記長の佐加野手鞠(さがのてまり)です。」
みんな自己紹介が終わり、これからの教育方針、クラス分けなどたくさん話し合い、会議がおわったのは午後8時を回っていた。

「みなさんお疲れさまでした。解散。」
ふー。ホント疲れたよ。
外暗い…。沙依子もいないし帰り一人かな。

「赤羽理子。」
…いきなりフルネームですか?…あれ、この声は…。
「桐島くん?」
「帰んぞ。」
………え?
同時に桐島くんに腕を引っ張られ、無理やり校舎を駆け抜けていく。
なんすかこの状況は…!
「あ、の…。桐島くん…?」
「黙ってついてこい。」
そう言われ従うことにした。
で。さっきから気になったけど…
「なんでフルネームなんですか?」
「あ?そんなんきにしてんだ?」
うわ。コイツ…。ムカツク!
「理子。」
……………へっ?!
今なんと?!いっきに顔が赤くなるのが自分でもわかる。
「ハハッ。オマエおもしれーな。」
桐島くんといると、なんだか心がフワフワする。
なんでだろう…?
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