ピアノ少年とサッカー少年と私
「裕〜また聞いてるのか?吉澤さんのピアノ。」
誰かが、私のピアノを聞いているという裕という人に話し掛けている。
「音色が綺麗でかっこいいんだよ。」

そう裕という人が喋っている。

私は意味が分からず、窓から顔を出してみた。


一人の男子が私に気付き、裕と小声でよんでいる。
裕と思われる人はその男子にきづき、私が見ていると教えてもらったらしい。

「こんにちは吉澤さん。」
私は名前を呼ばれて驚いた。
よく見るとどこか見覚えがある。まじまじ見ている私に気付いた裕君は
「俺は吉澤さんと同じクラスの桂春裕だよ。」
そう裕君に言われて思い出した。サッカー少年であり、馬鹿と噂の人だ。
「あ〜桂春君かぁ〜」
私が答えると裕君は嬉しそうだった。

裕君の友達が「時間やばいぞ」
と友達が教えていた。

裕君は私に向かって、
「やべっまた明日!」
といって走り去っていった。
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