学園王子は俺様系男子?!

−海side−
俺は龍崎海。高校1年。
おれは、ずっと好きだったひとがいる。
それが、西園寺美桜。
あいつと出会ったのは中1のころだ。
あいつは覚えてないだろうけど…。
そんな俺は美桜に会うためにこの町に帰ってきた。思い出してもらうために今日もあいつのところにいく。

『美桜先輩!』

明らかに嫌そうな顔だな。

『美桜先輩。お話があるんです…。
一緒に来てください。』

「…。はい。」

お、よっしゃぁぁぁ!来てくれる!やべぇ。俺こんなんでテンション上がってる!

−屋上−
ドンッ
ふっ。これでこいつもドキドキっておい!なんだよその、慣れました的な顔は!

『おい美桜。お前なんで俺のとこ来ないの?』

俺はずっと待ってるのに。

「何でって言われても。てか、呼び捨て!」

俺は無視して続ける。

『好きなやつ…いんの?』

俺は恐る恐る聞いてみた。まさか…いるとかいわねぇよな。
すると美桜は顔を赤らめて

「い、いるよ。あんたには関係ないでしょ」

嘘だろ…?は?まじかよ。俺がショックをうけていると

「まぁー。学園王子さまはよりどりみどりかぁー!」

グイッ。
おれは美桜の顔を上にあげた。
ふざけんじゃねぇ。なにが学園王子さまだ。

『その。学園王子ってのやめろ。それと、すきじゃねぇやつからモテても嬉しく…ねぇっ!』

つい、声を荒げてしまった。
美桜もびっくりしてる。
でも本当のことだ。
美桜は、ぐいっと俺を押しのけた。

「あーそうですか!すいませんね!
う・み・く・ん!(怒)」

こいつ、今なんて言った?
海くんって言ったか?!
やべえ。めちゃくちゃ嬉しい。

「あのー海くーん?海さん?海さま?」

こいつはキョトンとして顔を覗き込んでくる。やべぇ。これは、やばいぞ。

『わ、かったから、そんなに呼ぶな!』

これ以上いたら俺がもたない。

『じゃ、あな!』

あぁ。おれのへたれ…。







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