半分のキモチ
「ちょ、ちょっと清水」


小さな声で
震える声で
俺の名前を呼ぶ。


「うるせー」


お前は俺に抱かれて、黙って泣いてれば良いんだよ。


この時に沸き上がった感情は嘘じゃない。
だけど、何で上手く行かねーんだ。


その日の放課後。
俺はリサを呼び出した。


きっと宮本の内履きをあんな風にしたのはリサ達だ。


"また見られたら"


宮本はそう言った。
思い当たるのは一つしかない。

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