半分のキモチ
コクりと頷くと「まさか、清水達が来てるとはね……」とステージの方へ視線を移した。


「でもさ、清水君が居たから面倒にならなかったん、」


京子が話し終わる前に「分かってる」と言った。


「分かってるけど、嫌だったんだもん……」

「嫌?何が?もう、清水君とは話したくなかった?」

「……そうじゃなくて、清水が私を心配してるとか、私のために何かすることが嫌だったから」

「……」

「分かってるんだよ。ちゃんと!清水は私を友達としか思ってなくて、あんな風にするのも清水の性格考えたら、当たり前で深い意味はないって。でも、こっちは……私はまだ、」


……清水が好きなんだと思い知らされる。


「愛子……よっし!今日はおもいっきり楽しもう!騒いで頭真っ白にして!ねっ、愛子!」


京子はそう言って笑うと「ほら、前に行こう」と私からグラスを取るとカウンターに置き「行くよ」と私の腕を掴んで前の方へ歩いて行く。

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