この手を離さない
そして、大学に入学して最初の夏休み。



未央の(同時に私の)念願かなって、未央はその好きな人と結ばれた。



その知らせを受けて、私の心がどれ程踊ったことか!



もちろん、親友の幸せが嬉しかったから。



もちろん、じぶんの私利私欲も数パーセント込みで……。




さあ、光輝! 



辛い恋なんてやめちゃいなよ。



私だったら、ずっと光輝の側にいるよ。



私の中にある愛情を全てあなたに捧げるから、



私と一緒に幸せになろう、光輝!



何度も心の中で繰り返し、出番が来るのを虎視眈々(こしたんたん)と伺い続けていた。



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