この手を離さない
走ればわずか15秒、余りに近すぎる我が家へ到着するや否や、一目散に自分の部屋にかけ上がった。



何でこんなに息が苦しいの?



何でこんなに胸が痛いの?



何でこんなに涙が止まらないの?



有香ちゃんの姿を見たら急にこんなことに。




何で……?



窓の外から、光輝と有香ちゃんの笑い声が聞こえて来る。



ああ、そうか……。



私は、光輝のことが好きだったんだ……。


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