この手を離さない
余りに近くにい過ぎて気づかなかった。



いや、私は光輝と結婚するものだと思い込んでいたんだからそれはない。



光輝と一緒にいるのが当たり前過ぎて、自分では何にもしなくても周りがお膳立てしてくれると甘えていたんだ。



光輝の隣は、私にとって1番居心地のよい場所だった。



世界で1番好きな場所だった。



でも、もう私のものじゃないんだ。



止めどなく涙があふれて来る。



お願いだから、どんどん流れていって。



明日には、またあいつと笑って話ができるように。


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