ソルト


放課後になって美術部があるという芭音と別れ、和樹の教室へ向かった。


案の定、和樹と数人が残っているだけで、話しやすそうな雰囲気だった。


「よっ、橘花どうした?」

いつも通り片手をあげて挨拶する和樹に少しだけ安堵する。


「教科書、忘れてるでしょ」

「わっ、まじだ。ごめんごめん」

そう言って教科書を渡してくる和樹を見て
私は口を開いた。

< 25 / 111 >

この作品をシェア

pagetop