ソルト
「ご、ごめん。宿題が終わらなくて…」
「そっか」
分かりやすく落ち込む琉惟にオロオロしていると、
「…じゃあ文化祭一緒に回ってくれたらなかったことにする」
と悲しそうな目で言われてしまった。
確か芭音は美術関係で当日2時間くらい仕事があるって言ってたかな。
「…うん、わかったよ」
人差し指と親指で輪を作ってOKサインを出すと、琉惟は嬉しそうに笑った。
「楽しみだな~」
満面の笑みでそう言う琉惟は子どもみたいで思わず微笑んだ。