俺様上司は溺愛体質!?
「あっ……」

 かみ殺そうとしても自然と息が漏れる。背中が仰け反る。
 すると男の唇と舌が音を立ててちとせの首筋を舐めあげる。逃げれば追うように。
 悔しいことに、どこの誰かもわからない行きずりのは確実に最初からちとせのツボをついていく。

「あ、やだぁ……」

 声を出した自分が驚くような甘い声が出た。
とっさにまた唇を噛み締めるが、今度はその唇になだめるような優しいキスが落ちる。

(どうしよう、恥ずかしいけど気持ちいい……酔っ払ってるのに、なんでこんなに敏感になってるんだろ……。)

 男の手がブラの紐にかかる。長い指が紐の下をくぐって上から下へと降りてゆく。
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