となり~気づけばいつもキミがいた~
そんな話をしながら、とりあえず前のクラスへ行く

「んじゃ!あとで同じクラスで会おうね!」
「はいはい、分かったから笑笑」

めんどくさいと言わんばかりの感じの返事をしながら、夏希をクラスへ送り届けた
めんどくさいとか思いながら、実はそんな夏希が大好きなんだけどね笑

夏希は、私と違って、活発的で、ユーモアで、ポジティブで、いつも友達に囲まれている
その上、アネゴっぽい時もあるから、本当に私にとって憧れの立場なんだ
だからこそ、彼女を嫉妬で、影でグチグチ言ってる女子もいるけど、そんなのはほかっておく
夏希も、“別に、彩がいればいいし笑”
って言ってくれてるからね
夏希も、きっと私のこと信用してくれてるし、何があっても、お互い絶対切れない糸で繋がってるって思う

夏希とは、ケンカというケンカはそんなにしたことがない
ケンカっぽいことをしたとしても、別に無視しあうわけじゃないし、いつの間にか元に戻ってるし、ケンカというよりは、お互いの欠点とか、ちょっとした意見の食い違いくらいだしね
そんな、お互いの批判も言い合えるなんて、本当にすごいなって思うんだ
“失いたくないから、我慢するのは違う”
こんな言葉を友達とケンカしたときに中学の時先生から言われてね
“自分の本当の心の内を言って、相手に嫌われたんなら、それは本当の友達じゃないよ”
そこから、私は“本当の自分”を
ちゃんとさらけ出せる子を見つけだしたんだ

でも、夏希には内緒だけど、まだ、本当に、夏希と
    “真の友情”
を築けてるかって言われたら、まだ分かんないんだ…
でも、夏希の事は信じてはいるよ、私はね
向こうがどうかまだ分からないから、断言はできないだけで

私、昔から、影口とか言われたり、仲間外れとかされたりしたことがあってね、私は、どっちかっていうと、弱くて、消極的になる人だから、良いように利用されたりするんだよね…笑
だから、長く一緒にいないとその子を心から信用出来なくてね
つまり、私人間不信なんですよ…笑
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