甘く苦い、毒牙に蝕まれて




「帰って……早く帰ってよっ!!」


「……」


「早くっ……」



無理矢理ベットから立たせて。

背中を押して、強制的に部屋から追い出した。


ドアを乱暴に閉めて。



その場に座り込んで、両手で床を思い切り叩いた。




「もう、やだっ……」



離れたい。



誰か、変えてくれないかな。


こんな息苦しい毎日から、解放されたいよ。



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