正義の味方に愛された魔女3
ネット販売分の送り先を宅配伝票に書いていると…。


カランカラ~ン。

ドアベルが来客を知らせました。


「いらっしゃいませ」


20代前半、10代?かな?私と同じくらいの年の男の子です。学生さんかな?
お一人でご来店です。

アロマとお香のスペースに佇んでいらっしゃいますが…。


「何か、お探しですか?」


「えっと……はい、は……はい、灰……灰が散らかりにくい、香炉っていうか、香皿?は、ど、どれですか?」


「散らかりにくいものですね……これとか、これもいいですよ?
ロングタイプのお香でも使えますし」


「あ……、じゃ、じゃあ、それで」


「ありがとうございます。
ご自宅用ですか?プレゼント用にお包みしますか?」


「じ、自分で使いますから、そのままでいいです」


「かしこまりました。
陶器ですので割れないように包みます。少々お待ちくださいね」


レジ台で包んでいると、百合さんが降りてきた。


「いらっしゃいませ。お買い上げありがとうございます」


百合さん背中にわざと当たりましたね?

そうそう、長尺兼用の香皿です。
梱包の時のプチプチ、残り少ないので発注しておきますね。





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