それでも君が
新入社員の女の子なんてどうせ続かないだろう、深く関わってもムダだ。
そんな目線でしか見た事がない。
てゆーか、若い女の子、怖い。


「来週からでしたっけ?」
「バイトで今週から入るって」
「どこの部署?」
「確か…斎藤のところ一人くるよね?」
「うわ、ずっりー斎藤さん!!」


藤堂が目を剥いて文句を言ってくるが、俺別になんにもしてないし…。


「ずるいって言われてもなー」
「俺の部署には?こないんすか?」
「藤堂はねー…あ、一人くるわ」
「いよっしゃー!!」


大袈裟にガッツポーズをとり、しきりに腕を上下に動かしている。
顔が必死過ぎてちょっと引くレベル。
榊原さんはそんな藤堂をぬるーい笑顔で見ながら、肩に手をやる。


「藤堂君?」
「はい?」
「下心があるようなやつに新人教育は任せないからな」
「おぅふ…」


分かりやすく落胆した所で、休憩の終わりを告げるチャイムが鳴った。
重い尻をベンチからひっぺがし、職場へ向かう。
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