smile
入学
―翔side―





「翔ー遅刻するよ?」


階段の下から親の声が聞こえた。
まだ寝てると思ってるのか?


「もう起きてるから」


そう言いながら俺は階段を降りてリビングに入った。


「あら、早いね」



「だって入学式だしな?」


中学生の時はマジで朝起きるの苦手だった



高校の入学式くらい遅刻しないで行きてぇじゃん?



「めずらしいね」



朝ご飯を食べながら隣に座る姉ちゃんが言った。



「別に?行ってくる」



新しい制服を着て
入学式がある高校へ向かった。


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