武士になりたい!
「なぁ?なんで、総司の看病、吉村が
するようになったんだ?」

「……」

「俺が、医術の勉強したいって
我が儘言ったので…山崎さんが代わってくれたんですよ」

吉村 甘い!!!
この二人にそんなん通用せんで?

バシャ

「黙ってろ!」

ほら、永倉に湯をかけられてる



「何でもええやん……」



言ってたら、泣きそうやもん


「そろそろ上がろうや…のぼせそう」

「普段、長風呂のクセに…」

「るさいっ」


後ろ向いて、三人が着物を着て出るのを待つ


頬を流れているのは、髪から滴るもの

ではなく、自分の涙やと気づく


ほら、泣いてしもた




バシャッと顔を洗う

泣くなアホ!



てゆか、はよ出てけや…



ボーッと壁を見てると永倉が

「外にいるからな」


コクリと頷く


あかん…


なんか糸切れたみたいや


とまらへん……











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