武士になりたい!
うるさ方三人よりも

たくさんの酒を二人であけた

この後の任務大丈夫やろか


「君菊…」

「はい ん!」


本日、三度目

堪忍してや…

この酔っ払いが!!!


唇が離れるとジッと見つめられた


この人…


「せり…ざ…んん!」


見事に、四度目



ちゃーか、誰か助けろや!!!


またまた抱きつかれて


「土方には、気をつけろ…」

「え?」

「何でもない」



何度か、ぎゅうっとされ

「嫌な奴の相手は疲れたか?」

「へ? 口づけが嫌なんどす!
芹沢はんとこうして飲むんは、楽しいどす
また、飲みましょね」


にっこり笑ってみせると

何も言わず

五度目の口づけ



やっぱり…




この人…



今夜の計画知ってる




「さっき、口づけが嫌やて、言いましたえ
芹沢はん?」


おどけてみせたが

「楽しかった
儂は、この仲間が誇りだ
お前は、土方から離れろ
命を落とすことになる
儂の言葉の意味がわかるだろ?」


こんなに切羽詰まる言い方…


まるで…



土方副長の忍であることも

すべて見透してるみたいや





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