いかないで


「・・・おはよ」


これは私の知ってる朔の声だ!
おそるおそる声のきこえるほうをみる。


あっ!朔と目があった・・・。


目をぱちぱち。状況を理解してないみたい。


それもそうか。
ずっと不登校だった私が学校にいるわけだし。


ここにいるはずないもんねぇ・・・。


でも作戦成功!朔を驚かせることは出来たみたい。


「彩羽!?なんでいるよ!?」


「いるよって日本語へん!」


今度は口をぱくぱく。何も言えないみたい。
言いたいことが多すぎて言えないのか。



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