運命の恋、なんて。
みんなには、ナイショ
みんなが待つ部屋へ行くと、ちょうどノンちゃんが歌ってるところだった。



「おし、あっこ座ろ」



ピアスくんが、あたしの背を押し空いている席へと誘導してくれる。



ノンちゃんは歌うのをやめて、あたしを見て驚いている。



「どーしたの、それ!すっごいたくさん」



それもそのはず、ぬいぐるみにクッションにと両手に景品を抱えていたから。



「取ってもらったの」



「やらしい男だな~、お前胡桃ちゃん狙いか!」



黒田先輩が、ピアスくんを冷やかす。



ピアスくんは、笑ってるだけ。



否定しないってことはー…。



さっき付き合おうって言われたけど、まだ信じられない。



「俺らのことはいーから、続き歌って」



ピアスくんが、ノンちゃんを促す。



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