運命の恋、なんて。
「だろー、いいんだよ。胡桃ちゃんは優しい子だから。ありがとなー、すげぇ幸せ」




八雲くんがとなりにきて、あたしの手から紙袋を奪う。




「それにしてもー。彼女作ったんだー、そうなんだ。あんたの合コン人生もこれで終わりね」




冷ややかな目を八雲くんに向けてる。




合コン…やっぱり、たくさん行ってたんだ。




「そんな行ってねーし。俺は合コン嫌い。先輩に誘われて、断れなかっただけ」




「そーなの?そんなの全て言い訳だよね」




女の子に話を振られるけど、なんて言っていいのやら。




「八雲くんが言うなら…そうだって思いたいな。これからは、行かないでね?」




過去は気にしない。




全ては、これからだ。




< 290 / 827 >

この作品をシェア

pagetop