運命の恋、なんて。

「理解ある～。確かに、あんたの彼女はこのぐらい器が大きくないとやってけないわ」




女の子が、ケラケラと笑ってる。




ノリで言ったってより、言葉の意味通りなのかな。




八雲くん交友関係広そうだし、モテるもんね。




「マジでいい子。だからこの子に決めた」




頭をよしよしされて、なんだか照れくさい。




たくさんいる中から決めたってこと？




「そーなんだー。末永くお幸せに…あっ、時間ない。行こ」




真顔で言ってるあたり、ちょっと白けてそう。




だよね、よく知りもしないあたしとのノロケなんて聞きたくないだろうし。