運命の恋、なんて。
「早く中入ろーぜ。この間は人がいっぱいで見れなかったけど、今日は大丈夫そう」




確かに、今日はロビーに人が少ない。




チケットを買って中に入ると、水族館の中にはあまり人がいなかった。




幻想的な空間を歩き、夢のような時間を過ごす。




「魚って、なんか自由でいいよな~。こうやってボーっと見てると、嫌なこととか全部吸い込まれていきそぉ」




水槽を眺めていると、八雲くんがぽつりと呟いた。




「そう…だね」




嫌なこと…か。




一緒にいてテンションが上がってて、そんな気持ち全くなかった。




八雲くんは、今日なにか嫌なことがあったのかな。






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