運命の恋、なんて。
「そうなの」




そのあとは、その話題にさほど興味もなさそうに料理を続けている。




タイミング、逃しちゃった…また、後で切り出そうかな。




テレビを見ながら、夕食ができるのを待っていると…スマホが鳴った。




八雲くんだ!




『俺だけど…無事、家に着いた?』




「うん」




『送りたかったのに』




「大丈夫だよ、自転車だからすぐに着いたよ。今日、すっごく楽しかった」




『俺も』




えへへー。




また、キスを思い出してニヤける。




このままだと、顔がふやけてしまいそう。




『明日、そっち迎えに行くな』




「帰りが大変だから、自転車で行くよ~」




『気にしなくていーよ。ちゃんと送ってくから』




ここは、甘えた方がいいのかな?





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