運命の恋、なんて。
「ねぇ、八雲くん…今日は誰とでかけてるの?」




「えー…と、誰だったかな」




とぼけているように見えて、更に追及したくなる。




「知ってるんだよね?どうして隠すの?まさか、言えないような相手なのかな」




突然詰め寄ったからか、ヤスくんが慌ててる。




「どっ、どうした!?隠してるわけじゃねーし。あいついつも色んなメンバーとでかけるから、今一緒にいるヤツのこと聞いたかどうかも思いだせねーだけじゃん。どうした、胡桃ちゃん。いつもはそんなこと聞いてこないよな」




あんな写真を見てしまった以上、不安で仕方がない。




だけど写真をこっそり見たことをヤスくんに話すわけにもいかなくて、不満だけをぶちまける。




「ヤスくん呼んでまで、あたしに帰って欲しいのかな…。戻って来たときに、あたしがこの部屋にいたら困るの?」




「ええっ?まさか、そーいうことで俺を見に来させたわけじゃねーと思うけど?やっぱ変だな、大丈夫?」




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