運命の恋、なんて。
「世の中、そんなに甘くないのよ?趣味を仕事にするなんて、一握りの人間しか無理なの!」



久しぶりに、雷が落ちた…。



進路相談で担任に提出しようと思っていた用紙を、お母さんに見られてしまった。



三者面談は2学期に入ってからで、まずは先生とあたしとの二者面談だったのに。



あたしなりにまとめていた内容を見て、激怒している。



「無理って…決めつけないで。あたしは自分の可能性を信じたいの」



「今までなんのために、あんたにお金つぎこんできたと思ってるの?そこまで言うなら、全部返して」



うわ…そうなるんだ。



つまりは、あたしに投資してたって言いたいんだよね。



「わかった。就職したら返す」



「いつの話よ!バカなこと言ってないで、今すぐ書きかえなさい」



「あたしの人生はお母さんのものなの?もう、やめてよ…おかしいよ、こんなの…」




「そうじゃないでしょ!おかしいのは胡桃じゃないの?」



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