運命の恋、なんて。
「あたしたち別れるの?嫌だよ…」



絶対に、嫌。



八雲くんのこと好きなのに、こんなことで別れたくない。



「ん…」



困ったように頭をかいている。



「いつから…その子のこと?まさか、あのときから…」



「…ごめんな」



謝られると、もう絶望しか見えない。



あのときからなの?



「あのときは、まだ…遊び半分で。でも、胡桃ちゃんのこと好きだったし、やっぱダメだよなって会うのやめて」



八雲くんの中では、全然友達なんかじゃなかったってことだよね。



女友達を認めて欲しいって言われて、それを鵜呑みにしてたのが本当にバカみたいだ。



そうだよね、あんな写真を撮って。



やましい気持ちがあるから、捨てたんだ。



どうしてそのことに、気づかなかったんだろう。



ただ、純粋に八雲くんを信じてその行動を理解しようと頑張った。


あれは全部、意味のないことだったのかもしれない。



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