運命の恋、なんて。
自転車をこいでいると、偶然知っている人に出会った。




あれって…碓井くんだ。




コンビニの前で、楽しそうに女の子と喋っている。




ノンちゃんがいるのに…。




ううん、その前に本命の彼女がいるんだっけ。




あれがその子なのかな。




疑問に思いつつも、近くに自転車を停めて、ふたりの前に立った。




「碓井くん、おはよう」




あたしを見ると、碓井くんは目を見開いて驚いてる。




「わっ…なんでここに?」




「なんでって、ウチここの近くだから」




「へ~そっか…」




そう言いながらも、なんだか焦っている。




「もしかして、ノンちゃんを探してる?」




図星だったみたいで、苦笑いをしている。




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