運命の恋、なんて。
「ねぇ…やっぱり、キスして?」



甘えるように目線をあげれば、嬉しそうなヤスくんの顔が飛び込んでくる。



「好きだよ…一生、胡桃ちゃんを大切にします」



「ふふっ、もうここで誓っちゃうんだ?」



「ん。予行練習?」



あたしの大好きな人の目が、嬉しそうに細められる。



唇が重なり、幸せに浸る。



「お時間です…ああっ、失礼しました」



きっと部屋をノックされたはずなんだけど、気づかなかった。



「大丈夫です、すぐに行きます」



ふたりで顔を見合わせながら、笑い合う。



あたしには、最高のパートナー。



そんな人に出会えて、本当によかった。



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