運命の恋、なんて。
「今日も…大丈夫?俺は信じてるけど、お前が辛いなら…」



「平気だよ。もう、ヤスくんのこと…一番好きだし」



「そか…」



今日のゲストに、ヤスくんの高校時代の遊び仲間も含まれてる。



忙しいはずの八雲くんも、都合をつけて今日来てくれるみたいなの。



それを、ヤスくんは少し気にしている。



あたしが、また嫌な気分にならないか…って。



そこは、もう乗り越えたはず。



ヤスくんと付き合うようになって、八雲くんの夢は一切見なくなった。



いつでも愛をたっぷりくれるヤスくんに、甘えっぱなし。



会えない日が続いても、寂しいと思うこともほとんどない。



信頼関係が築けてるから、たまに連絡がとれないときがあっても不安にならない。



相手を信用することって、すごく大切なことなんだって気付かされる。



八雲くんとのことは、もう終わったこと。



だから、全然大丈夫…なはず。



あたしと付き合ってることは、かなり前にヤスくんの口から話したんだって。



八雲くんも最初はかなり驚いてたみたいだけど、そのうちに納得していたって。



ヤスくんの態度が最初から怪しかったと。



だから普段妬いたりしない八雲くんが、警戒していたのかな?と今となっては思ったりもする。



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